みずみずしく

逃げ場の無い暑さ
どこまでも追いかける昼下がり
天然の風探せど見つからない
高い太陽の時間

もうダメだ…と茹だりながら
両手両足投げ出した畳の上
風が運ぶ土の匂いに夏の頂点を知り
がっかり諦める時遠くから
サクサクトントン音がする
気休めに耳を添えて追いかける音
カチャカチャとガチャガチャも混ざる

廊下をこする足音近づいて今
見上げる景色に母と皿

飛び起きかじりつく
赤く冷たい誘惑

滴る果汁額の汗
ぬぐう時渡る涼風
いとすずし。


まだエアコンが主流になる前の
日本の夏を書いてみました

後は一筋にたゆたう
蚊取り線香の煙があれば昭和ですね


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