チラッと
気づけば私も
社会人一年生をやっている
何がやりたいかわからないから
何でも良いの…なんて言いながらも
将来の選択にワガママ言いまくって
今ここ、目の前にあるビルの3階
私の名前の書いたパソコンと
まだ積み上がらないファイルトレイ
1時間毎にでるため息が待つ私の居場所へと
今日もこのドアをくぐる
いつも怒られる先輩に
おはようございますと言いながら
受け取る薄っぺらい書類を
曲げない様に伸ばした指に先輩が
「今日のネイルかわいいね」と
笑いかけてくれてハッとした。
背筋伸ばして笑い返して
力が抜けてホッとした。
あまりにも力が入りすぎてた
手も心も緩めて見つめる先にキラリ
私の鍵みぃつけた。
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